私たちは新型コロナウイルス感染症の脅威を体験しました。そして、世界中で想定外の大きさの地震や台風等の自然災害も頻繁に起きています。
人間の勝手な振る舞いに対する自然のしっぺ返しだと思いませんか?人間は自然の一部だけ見て、自然に対する十分な配慮なしで、自分だけの社会を作ってきたのです。
今こそ、”自然とはどんなものか” を学び、私たち人類と自然との関係を見直す必要があります。
自然とは、天地・宇宙・森羅万象(存在する一切のもの)で、自然史とは、自然の姿とその歴史のことです。自然史を研究することで、人類が地球と共に生き続ける可能性が大きく広がります。
私たち人類は、過去もそしてこれからも、自然界の謎を解き明かそうとせずにはいられない存在です。
自然が破壊され、失われれば、医学の発達によって個人の寿命が延びても、私たちの暮らしは危機にさらされます。
自然史とは、生物や海や山や土や岩など、私たちを取り囲む様々な事物の有様、およびその歴史のことです。進化学、地質学、岩石・鉱物学、古生物学、人類学、動物学、植物学、生態学、系統学、分類額など多くの学問分野が関係します。
自然史科学とは、私たちのまわりの有様、言い換えれば私たちの暮らしの土台を明らかにする基礎研究です。その成果は私たちがこの地球上で安心して生きてゆくための応用研究に生かされます。
自然史科学は、自然科学の一分野です。近年、自然科学の研究者数、論文数、予算は減り続けていて、このままだと日本の科学技術力は停滞してしまうかもしれません。
★自然とは、天地・宇宙の森羅万象を指します。
★自然物とは、自然に存在するすべてのもの(万物)で、我々人類も含まれます。
★自然史とは、自然の姿とその歴史のことで、自然史科学はそれを研究する学問です。
★自然史標本とは、自然物を繰り返し観察・研究できるように保存処置した学術資料です。
★自然史博物館は、自然史に特化した博物館で3つの役割を持ちます。